お久しぶりです〜。ついに2ヶ月が空いてしまいました・・・
あ、あけましておめでとうございます (汗)
さて、Edweekに掲載されていたコラムを読んで、こちらを改めてご紹介します。
(再版版)
コラムはこちら・・・
Carol Dweck revisits the “Growth Mindset”
「しなやかマインドセット」と日本語では訳されているらしいこのGrowth Mindsetは、
「自分の能力は生まれ持ったものではなく、伸ばすことができる!」と信じる人間の考え方を指します。
学術用語では、Entity conception of abilities (= Fixed mindset) と対応する形で
Incremental conception of abilities (= Growth mindset)と言われています。
Dr. Dweckは、この理論を提唱された方で動機づけの研究者の中でも、超大御所の方です・・・
「しなやかマインドセット」(Growth mindset) は、
人の努力や頑張りを促し、最終的に良いパフォーマンス、目標の達成に繋がるとされています。
逆に自分の能力は努力で変わらないと信じてしまう「硬直マインドセット」(Fixed mindset)は、
努力を低下させ、パフォーマンスの低下につながると言われています。
(特に自分の能力が低い、と考えているとき)
すごくシンプルなコンセプトなのですが、Dr. Dweckのこれまでの膨大な研究の上に
どう日常に活かせるのかをまとめた前述の本
「Mindset – The New Psychology of Success – 」を
初めて大学院の先生に紹介されて読んだとき、はっ!としました。
自分はまったく「硬直マインドセット」を持っていたな、と・・・
この頃、私はアメリカで大学院修士の1年生から2年生になるときで、
自分が貢献しようと頑張っていた学会で、
「学生リーダーに立候補しないか」という話をもらったりするようになっていました。
私は「自分は日本人だし、英語も完璧に話せない。リーダーになんかなったことないし、
むしろ今まで避けてきた。リーダーになるなんて無理」と思い込んでいました。
で、このコンセプトを知って、
この「硬直マインドセット」が、リーダーとしてチャレンジすることを完全に邪魔していたな、
と気づきました・・・
実はこのあたりから、私が今メインの研究テーマとして持っている
リーダーの成長っていうところに興味を持ち始めたんです。
今は全然だめだけと、良いリーダーになるにはどうすればいいのかな?と。
実は最初のリーダーシップへの興味はスポーツと直接関係ないところからきたっていう・・・ 笑
リーダーは生まれつきではなく、作られるもの。
研究では実はリーダーの出現の30%ぐらいが、遺伝で説明できると言われていたりします。
でも、言い換えると70%はそれ以外のもので説明できるということです。
生まれつきの能力はもちろんあるかもしれないのですが、
「努力で良いリーダーになることができる」とまずは考えることが、
リーダーの成長には本当に重要だと思います。
この「しなやかマインドセット」はシンプルだけど、なかなか実践しようとすると難しくて、
前述のコラムでは、Dr. Dweck当人が、教育現場で間違って使われている部分を指摘しています。
またそのあたりのことは次に書けたらな、と思います〜。
とにかく、自分が大学院のときに衝撃?を受けたコンセプトを、
コラムを読んだのをきっかけにご紹介です。
リーダーシップだけでなく、もちろん教育現場、スポーツ、ビジネス、親子や恋愛関係などなど、
色んなところに使えるものだと思います!
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